Maillardは新しいCosenseのビューアであり、そして Caramelize 最終回「Caramelize」 | Caramelize へのからのアンサーです。

ci7lus/caramelize は2020年にによって作られた、Scrapbox(現Cosense)の記事をブログのように表示するアプリケーションです。

当時はまだNext.jsが成熟していなかったこともあり、Nuxtを採用しています。また、全面的にSSRを採用しているのも特徴です。

この取り組みはとても斬新で、はとても心を惹かれたのを今でも覚えています。

しかし、当時のScrapbox側のAPI仕様にともなう制限など、その他様々な理由によって、Caramelize 最終回「Caramelize」 | Caramelize という形で幕を閉じることとなりました。

Maillard はCaramelizeの精神的後継として作られた新しいCosenseのビューアです。

CaramelizeではNuxt.jsを採用していましたが、MaillardではNext.jsを採用しています。また、SSRに代わってSSGを採用し、が開発していたScienestというブログシステムよりも優れたパフォーマンスでより快適な体験を提供しています。

ホスティング環境もVercel(当時はZeit Now)からCloudflare Pagesとなり、全面的に新しいスタックへ刷新しました。

またCosenseのWebhookと連動し、記事の更新に合わせて自動的に再ビルドを仕組みを備えています。

CaramelizeとMaillardで大きく異なる点として、CaramelizeではScrapboxによるブログという考え方だったのが、MaillardではCosenseのビューアという考え方になっています。

MaillardではCosenseのページ間リンクによるネットワークを最大限に生かしつつ、独自のドメインで情報を閲覧できること、非公開のプロジェクトの一部を切り出して公開できること、この3つを主眼としています。

そのため、トップページはただエントリが並んでいるページではなく、他ページへのリンクを貼れる場として上側にページ表示、下側にエントリ一覧という作りになっています。

また、各ページにおいてもCosenseと同じように関連する別ページへのリンクを提供し、さまざまな情報に触れるきっかけを提供しています。

MaillardはCosenseを覆い隠すものではなく、Cosenseを補完するビューアとしての役割を担うものなのです。

余談ですが、キャラメル化とメイラード反応は似ているようで実は全く別の現象だそうです。CaramelizeとMaillardの関係と同じですね。

よりCosenseと統合された体験を提供できるように引き続き開発を進めていきます。

とくに公開ページと非公開ページのつながり、他プロジェクトのページとのつながりをよりスムーズな体験にする事に注力してく予定です。

どうか、Maillardをこれからもよろしくお願いします。